健康コラム

変形性膝関節症

中高年以降の膝痛の主な原因である変形性膝関節症とは?
骨

年齢とともに膝の軟骨がすり減って、痛み、腫れ、運動障害を起こす慢性関節疾患です。 軟骨がすり減り、関節の感覚が狭くなり、骨棘(骨のとげ)ができます。

どんな症状が起こるの?
階段
  1. 1. 痛み

    立ち上がり、階段の昇り降りに痛みが起こる。

  2. 2. 曲げ伸ばしがつらくなる。

    しゃがみこみ、正座がしにくくなる。

  3. 3. 腫れる

    関節液が膝の中にたまる。(いわるゆ水がたまる)

検査と治療
治療
  1. 1. リハビリテーション

    温熱療法、筋力強化訓練など

  2. 2. 薬物療法

    a.消炎鎮痛剤(痛み止め)
    サプリメントは効果があるの?
    健康ブームで外来でもグルコサミン、コンドロイチンに対する質問がよくあります。この2剤の有効性については一部軟骨保護作用もあるといわれています。ただし、宣伝でいわれているような痛みに対する即効性はないと思われます。認可されたものでなく高価ですが早期で軽症の患者は試されてもよいと思います。サメの軟骨など他のサプリメントについては科学的検証が不明で、効果については分かりません。
    b.シップ
    c.関節注射
    膝の注射について
    注射
    【膝の水はぬかないほうがいいの?】
    まず膝の水とは何でしょうか?関節の中には関節のすべりをよくするために関節液という機械でいうと油、すなわち潤滑油があります。膝の液とは関節液のことです。正常な状態でも関節液はありますが、ほんの少しでも炎症が強くなるとたまってくるのです。
    水がたまると膝が曲げにくくなり、炎症も治りにくくなります。水の量が多い場合はぬく必要があります。
    【水をぬくと癖になる?】
    水をぬくからたまるのではなく、炎症が強いからたまるのです。
    癖になるというのことはなく、決してぬくことが悪いということではありません。
    【どんな薬を入れるの?】
    ■ヒアルロン酸

    関節の潤滑油である関節液の主成分で関節の炎症を和らげ、関節の痛み、動きを改善します。

    ■ステロイド

    炎症にはよく効きますが、軟骨が弱くなったり感染の危険性を高めたりします。注射の間隔など十分な注意が必要です。

  3. 3. 装具療法

    • - 足底板 -
      足底板
    • サポーター

    O脚の人の負担をなくすための足底板、膝サポーターなどを義肢装具士が作製します。

  4. 4. 手術

    • - 骨切り術 -
      骨切り術 術前 術後
    • - 人工関節全置換術 -
      人工関節全置換術
    a.関節鏡視下手術
    関節鏡というカメラで膝関節内の状態を観察して、小切開で小さなハサミなどの手術道具を入れ、半月板や滑膜などを切除します。
    b.高位脛骨骨切り術
    O脚で比較的軟骨のすり減りが軽い場合に、O脚を治し膝への負担を減らす目的で行う手術です。
    c.人工関節置換術
    軟骨の損傷がひどくさまざまな治療が無効な場合、関節を人工物で置き換える手術です。
    手術の適応、効果、合併症などにつきましては、来院していただければ詳しく説明させていただきます。
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